2013年3月18日月曜日

南海トラフ


地震の記事には敏感なのですが今回は特に内閣府の発表が

真剣だと感じました。私たちも本気で防災に努めなければなりません。

帰宅困難者も近畿だけで270万人と想定されています。

家庭や企業でも対策が本当に必要だと思います。





















記事を抜粋しました。

中央防災会議の作業部会が18日公表した南海トラフの巨大地震に

よる経済被害想定は、日本経済や国家財政に甚大な打撃を与える厳

しいシナリオとなった。東日本大震災をはるかに上回る巨大災害で、

窮地に立つ被災地の姿も示した。

被災地で最悪のケースを見ると、揺れや津波で238万棟の建物が

全壊し、32万人が死亡。被害が集中する静岡、愛知、三重の3県では

6~8割が断水し、復旧に2カ月かかる。停電は東海、近畿、四国などの

9割に及ぶ。家屋が無事でも断水で生活できない人が避難所に移動する

ため、避難者は1週間後に最大となり950万人に。約半数の500万人が

避難所に詰めかけ、収容しきれなくなる。


食料や水は行政などの備蓄では足りず、3日間で3200万食と4800万

リットルが不足。食料を生産する工場の操業停止や交通遮断が長引くと、

事態はさらに悪化する。孤立する2300集落への対応も課題だ。


固定電話は電線被害や停電で大半が利用困難になり、携帯電話も

地震直後は発信が集中し、ほとんど通じない。


医療機関では病棟の被災やライフラインの停止、医師や医薬品の不足に

より、入院・外来あわせて29万人の患者が受診困難に。患者を広域に移送

することも難しい。主な病院や行政機関などは停電時に使用する非常用電源

を備えているが、東日本大震災では道路の寸断などで燃料の供給不足が起き

ており、継続的に使用できない恐れがある。


一方、都市圏では中京・京阪神で計1060万人もの帰宅困難者が発生し、

主要駅周辺は人であふれかえる。道路は停電で信号が作動せず人と車で

大混雑し、緊急車両の通行にも支障が出る。エレベーターには2万3千人が

閉じ込められ、救出に半日以上かかる。古い耐震基準のままのエレベーター

は、落下して人的被害が出ると指摘した。